2009年09月19日

先日見た映画(21)

カチンコ 今回は、思い切って大ヒット公開中!ぴかぴか(新しい) 興行ランキングNo.1の大作『20世紀少年<最終章> ぼくらの旗』を取上げちゃいたいと思います。

トータル制作費60億円キャスト数300名というある意味、現在の日本映画の総力をつぎ込んだ大作ですが、中身はいかに?



・・・なんて仰々しく書きましたが、あまり期待されても困るので、先に僕のスタンスを言っときますと、かなり“ひどい”映画だと思ってます。

まあ、シリーズ前作の『20世紀少年<第1章>』『20世紀少年<第2章> 最後の希望』の興行収入と他諸々で、制作費ほぼ回収出来ているんじゃないかと思うので、この映画にはそこまで力を入れてないんじゃないかと・・・。タネあかしを無理やり押し込んでいるように見えます・・・。
※ちなみに第1章は、DVD&BD化の際に「終わりの始まり」というサブタイトルがついているみたいです。


全く話は変わりますけど、先日最終回を迎えた<ノイタミナ>枠(フジテレビ系の深夜アニメ枠)の『東京マグニチュード8.0』というアニメは、すごくよく出来ていました。年甲斐もなく泣けちゃいました…。

脱線すみませんあせあせ(飛び散る汗) 本題に戻ります・・・。

ネタバレありかもなので注意!zoo

この映画は、すでにご存知とは思いますが、浦沢直樹原作同名マンガ『20世紀少年』実写映画化で、今回が物語の締めを飾る<最終章>では、「世界大統領として君臨する“ともだち”に支配された日本で、反政府組織として武装蜂起する氷の女王・カンナと秘密基地のメンバーたちが、ともだちの独裁に立ち向かう。」というところから始まります。

一応、第1章、第2章ともに見ました。

ただ、今回の<最終章>は第1章&2章のダイジャスト版がついていて、これを見れば、話の筋がほぼ分かります。
(…ということは、1章&2章はいらなかったとも言えるのかなと…。)

このおかげで、ほとんどの人が忘れている(?)ストーリーを思い出すので、“ありがたい”お助け映像になっています。
(さすがに<最終章>だけ見る人はいないでしょう・・・。)

ボクとしては、今回のこの映画、原作を読んでいないので、ストーリーがどうのとか、原作と違うラストがどうなのかとか、えらそうに言えない・・・ので、その点に関しては、この映画を扱ったあまたの映画批評があると思うので、そちらを見ていただければいいかなと…。
(ちなみにボクの見た感想は、TBSラジオ 土曜夜 9:30〜の『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』 8/29シネマハスラー『20世紀少年』批評にかなり近いです・・・。ただ堤監督に関しては擁護したい部分はあります・・・、それは後ほど。)

ただ、「それじゃあ何のためにこの映画取り上げたの?」ってことになるので、ストーリー以外の部分でボクがどうしても気になった点をご紹介。

その@ 大きいものや大規模なもののスケール感があまりにも小さ過ぎる点

具体的にいうとロボットやUFOの大きさの迫力や音楽フェスの規模の大きさ、東京と地方を分ける壁などすべてがより小さく見えるアングルというか見せ方をしていることで、“ちゃちく”(=安っぽく)見えちゃう点です。

この“ちゃちい”っていう点では、出てくる小物(銃全般etc)もすごく“ちゃちく”見えるんですけどね。

この点に関しては、黒澤明監督スピルバーグ監督がうまくって、特にスピルバーグはこの点のうまさで評価を勝ち得た監督だと思っています。ミニチュア模型なんかを使ってても、見せ方によってより巨大なものに見せることが出来るんですよねぇ・・・。

その意味で、この映画は全く背景の部分を活かしきれていない。

ちなみに、この映画でついに正体が明かされる“ともだち”ですが、あの人もっと背が高いイメージがあるんですけど、なんかちっちゃく見えるんですよねぇ・・・。それも見せ方の問題なのかな・・・。

つづいて、
そのA カット割が異常に多い点

これは監督の意図なのか、原作者の意図なのか(たぶん原作者の意図だと思うんですが・・・)とにかく無駄に多い気がします。
たぶん10秒以上のカットってほとんど無いんじゃないかと思うんですけど・・・。
おそらくですが、マンガの読んでる感覚を映画で表現するためなんじゃないかとボクは思ってます。

具体的には、(見てない人にはすみません・・・)ユキジとヨシツネが一対一で話す場面、四畳半位の部屋でカットが激しく切り替わるシーンがあるんですが、この部分でカット割りして見せるのは普通だとは思いますが、あれだけ視点を換えて見せる必要があるのか?とは思います。

些細なことですが、このカット割の多様さが徐々に徐々にフラストレーションを高めている気がするのですが・・・。

要するに映画的に「おかしいなぁ」とか、「しょぼいなぁ」思う場面の多い映画でした・・・。



さて、この映画の監督をしている堤幸彦という人ですが、おそらくこの映画が彼の代表作として語られていくのは間違いないんでしょうね。ただ、ボクこの監督の映画結構見ていて、過去の作品で『EGG』とか『恋愛寫眞』、『2LDK』なんか結構好きなんですよねぇ。
いずれも低予算で小規模公開でしたが、(あくまで個人的な意見で言わせてもらうと・・・)おそらくこの監督はオリジナルのストーリーで、好きに作らせた方がおもしろい映画を撮れるんじゃないかなぁと思います。

残念ながら(?)次回作は『BECK』だそうです・・・。
(これもボクの大好きなマンガが原作なんで、また見ちゃいそうです・・・たらーっ(汗)
この監督がオリジナルで勝負する日は、いつになるのやら・・・。 zoo
posted by チチブドウ at 14:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味
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